子ども時代を奪われた子どもたち ミヒャエル・ヴィンターホフ著 織田晶子訳 本体価格:2,000円(10%税込定価: 2,200円) ドイツで話題のベストセラー いま子どもたちに何が起きているのか? 近年ドイツでは、学習障害や学級崩壊の引き金となるような問題行動を持つ子どもたちの増加が話題となっている。著者は20年来児童精神科医の臨床現場に立ち続けている経験から、この現象の背後にある社会の変化、大人の子どもに対する態度の変化を見て取る。とりわけ、子どもを大人の対等なパートナーであるかのように扱う態度が、実は子どもから「子どもとして成長する機会」を奪い取っているのではないかと警鐘を鳴らし、大人の子どもに対する真の責任を訴える。日本でも真剣に読まれるべき問題提起の書。 【目次より】 第1章 スーパー・ママと教育の緊急事態との間で なぜ子どもたちは手がつけられないほどわがままになるのか 第2章 子どもたちに何が起きているのか マフィンとほったらかしの宿題 第3章 なぜ精神は重要なのか 第4章 衰退していく教育 直感的な教育から共棲へ 第5章 第1の関係障害――対等になってしまった親子関係 従属的な役割から無理やり解放された子どもたち 第6章 第2の関係障害――投影 子どもの家来になる親 第7章 第3の関係障害――共棲 親がその精神をわが子の精神と融合させてしまう時 第8章 問題の多い社会 第9章 私たちが目ざすべきこと――人と関わる力を取り戻す 子どもを再び子どもとして見る