神の救いの計画は宗教の境界線を越えて、すべての人々に及ぶ。 目次 1章 神の救いの計画に対するデュプイの神学(デュプイの神学;救いの計画―オイコノミア;救いに関する三つの類型論とそれに対するデュプイの見解) 2章 異なった宗教・宗派に対するキリスト教の態度―聖書の寛容と不寛容(旧約聖書の影響―不寛容と寛容の態度;イエスと使徒時代の教会の態度;初代教父たちの態度と神学的基礎付け;ローマ教会時代の「教会の外に救いなし」という教義;第二バチカン公会議による刷新と新たな態度) 3章 諸宗教に関するキリスト教のパラダイムシフト(使徒時代から第二バチカン公会議までのパラダイムの概要;現代のキリスト教神学におけるパラダイムシフト;三位一体的なキリスト論;対話の神学) 4章 救済のオイコノミアにおける宗教的多元性の位置づけ(宗教的多元性と神の意志;神と人類(諸民族)との契約 救済のオイコノミアにおける他宗教の役割 救済のオイコノミアにおける仲介者の問題 宗教的多元性に対する考慮事項) 5章 日本における福音宣教と宗教間対話(日本における宗教観(宗教の意義)と福音の受容 福音宣教と宗教間対話 福音宣教における現代教会の役割)