聖書は、言うまでもなく世界最大のベストセラーである。その影響は欧米社会だけでなく、広く近代文明の根幹にまでおよんでいる。 本書は、旧約聖書と新約聖書からなるその全体像を、聖書そのものの構成にそってわかりやすく説明する。創世神話、歴史物語、聖文学、預言書、福音書など、バラエティに富んだ物語とその背景となった歴史、それらを題材とした色鮮やかな芸術作品の数々。カラーで読む聖書入門書の決定版。 【目次】 第1章 「聖書」とは何か 第2章 歴史書 第3章 聖文学―知恵文学と詩 第4章 預言書と黙示文学 第5章 新約聖書 第6章 2000年のあいだ読みつがれて 内容説明 本書は6章から成り、第1章で聖書の成り立ちと特色を明らかにし、第2章から第4章で旧約聖書、第5章で新約聖書の内容が紹介され、第6章では「2000年のあいだ読みつがれて」という標題の下に、聖書の翻訳と解釈の歴史が説明され、現代に生きるわたしたちにとって聖書が何を意味するかが述べられ、「キリスト教徒であるか否かにかかわらず、今後もわれわれ人類にとって聖書は、つねに普遍的な知恵をもたらし、文学や音楽、演劇など、豊かな芸術作品を生みだす源でありつづけるだろう」という言葉で結ばれています。そのあとの資料篇では、聖書のドラマを形成する重要な聖書の箇所が引用され、さながら聖書の中の聖書といった貴重な読み物となっています。 目次 第1章 「聖書」とは何か 第2章 歴史書 第3章 聖文学―知恵文学と詩 第4章 預言書と黙示文学 第5章 新約聖書 第6章 2000年のあいだ読みつがれて 資料篇―聖書の物語 著者等紹介 ジベール,ピエール[Gibert,Pierre] 神学博士、文学・人文学博士(歴史学)、比較文学博士。1980年までパリ・カトリック学院神学部、1981年からリヨン大学で聖書釈義の講義を担当。『聖書はどのようにして書かれたか』、『聖書注釈小史』など著書多数 ※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。