ガン、糖尿病、リューマチ、脳梗塞後遺症、不眠症まで 秋田県の秘湯で「生きる勇気」を得た21人の体験談集 秋田県の秘湯「玉川温泉」の下流の川は、かつて「玉川毒水」と呼ばれていました。日本でも珍しい強い酸性ゆえに、魚はもちろん、水草さえ育たない、文字どおり死の川だったのです。ところが、こうした生き物を寄せつけない玉川温泉が一躍、世にその名前を知られることになったのは、湯治場としてのその「実力」からでした。皮膚病、胃腸病、ハンセン氏病など、さまざまな疾病に効果を現わしてきましたが、ガンや糖尿病などの難病にも効果を示すことから、さまざまな病に苦しむ全国各地の人々が殺到するようになりました。いわば、玉川温泉は、単なる湯治という範疇を越えて、患者の方々が命を預ける「救世主」のような存在になったといっていいでしょう。本書では、そうした患者の体験を数多く取材し、集めました。