お正月からクリスマスまで、一年間にはさまざまな祝祭日がある。 バレンタインデー、メーデー、感謝祭など、 世界中で祝われているおなじみの祝祭日はどのようにして生まれ、 今日見られるような形へと変わっていったのだろうか? キリスト教以前の時代にまでさかのぼり、その起源と歴史、習俗などを探りながら、 祝祭日にこめられた世界の民族のさまざまな季節感、自然観、宗教観を 掘り起こしてゆくユニークな「暦」と時間の文化史。 ◎目次 第1章 祝日の誕生、体系化と変容 第2章 元日の由来 第3章 二月の祝日─予知、浄め、そして情熱の恋愛 第4章 春分の日─大蛇の降臨 第5章 イースターと過越しの祭─時の断層をつなぐ 第6章 メーデー─力の衝突 第7章 夏至─火と水の祭典、そして女性の恋占い 第8章 レーバーデー─時間をめぐる大戦争の形見 第9章 ハロウィーン─死者の季節 第10章 感謝祭─ピルグリム・ファーザーズの歩みを越えて 第11章 クリスマス─キリストの復活から赤鼻のトナカイまで 第12章 時はめぐる……