「すべての食べものは、陰と陽の力をもっている。それを正しく知り、症状によって選び、料理して食べたり手当てに用いれば、からだのバランスをととのえられ、生涯にわたってむりなく健康を維持できるのです」――。 長年にわたり東洋医学と食事の研究を続けてきた著者が、どの食材がどの症状に効くのか、それをどう使えばもっとも効きめを期待できるのかを、わかりやすく解説。 病院やクスリぎらいの人、自然な暮らしを愛する人、もっと健康になりたい人におすすめのロングセラーが、待望の新訂版になって登場です。 「台所はわが家のナースステーション」を合言葉に、本書が初めて刊行されたのは、2000年の10月でした。以来、版を重ねること20回以上。累計部数は10万部を突破しました。この年月の間には、ご紹介したお店が移転していたり、なくなってしまったりの変化も。 さらには、食生活や食材の変化によって、レシピにも少し手を加えたほうがよいと思われるところも出てきました。そこで、著者の大森一慧先生ともご相談のうえ、思いきって「新訂版」として、32ページを新たに加えて再スタートを切ることとなったのです。 もちろん、「食べもののもつ力で、より健康になり、病気を寄せつけないからだをつくる」というコンセプトは、まったく変わっていません。「追補」として、「食べすぎがもたらす現代病を改善する」「子どもたちの“自由”と“自立”を尊重する食育を」の項目が付け加えられました。