十字架の聖パウロは、18世紀の最も卓越した神秘家と評される聖人である。地道な忍耐の連続にあって、徹底的な清貧と悔悛の生活を守り、イエスの御受難が神の揺るがしえない愛のしるしであることを人々に明快な言葉で伝えた宣教者、祈りの教師であった。本書は、十字架の聖パウロの御受難会創立者としての使命に光をあてた伝記である。 ------------------------------- 著者 ポール・フランシス・スペンサー 訳者 丸山 ヒデ子 監修者 井上 博嗣 四六判上製 本文254ページ カラー口絵32ページ 定価:本体2000円+税