京大総長にしてゴリラ研究の第一人者である著者が、 霊長類の視点から現代日本の問題点をあぶり出し、 その解決策を提案する一冊。 既存の枠にとらわれない新しい価値観はどのように生み出していけるのか。「個」が強調される中、信頼に足る家族・コミュニティーをいかに作り上げることができるのか。みなの声に耳を傾ける社会を実現するには、どうすればよいのか。 霊長類の目があれば、自ずと答えは見えてくる。 ◎サル真似は人間以外できない? ◎かつて人間はベッドを手放した ◎大量発生中のイクメンはゴリラ型の父親? ◎ぼっち飯と建売住宅が人間をサルにする ◎現代日本の民主主義はゴリラのそれ以下? 動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。 目次 はじめに 第一章 なぜ人は満たされないのか 第二章 しなやかな人間を創る教育とは 第三章 人類が見落としている平和への近道