「世の中は、強くあることに価値を見出しがちです。 しかし、教皇が語ったのは、弱くあることの叡智だと言ってもよいかもしれません」 (本文より) 「声を発しても耳を貸してもらえない人たちの口になるために」38年ぶり2度目の来日を果たしたローマ教皇。 弱き人々の届かぬ叫びとは何か。 いま私たちは何を考え、どう行動するべきなのか。 キリスト教を超え、全ての人々に重い問いを投げかける教皇のメッセージ。 自身カトリック信徒でもある著者が、その核心を読み解き、現代日本の諸問題と希望の可能性を考える。 弱くあることの叡智とはなにか—— 【目次】 はしがき I 「弱き者」の使者 出向いて行く教会 心が痛みに震えるとき 橋をかける人 「貧しい人」に学ぶ いつくしみのわざ 教皇フランシスコと日本のいま II 貧しい人に導かれて――教皇フランシスコの革命 声を発しても耳を貸してもらえない人の声 平和の巡礼者 いのちのありか いのちの声に出会う――教皇フランシスコからの問いかけ 弱くあることの叡知――教皇フランシスコの言葉に学ぶ 教皇フランシスコが誕生するまで――おわりに