聖クララ伝 沈黙と記憶のはざまで 本書は最新の研究成果をふまえつつも、列聖に際して教皇の命によって書かれた『聖なるおとめクララの生涯』を、その直接の資料である列聖調査記録と照らして読み直したものである マルコ・バリトリ 著 /アルフォンソ・プポ、宮本順子 共訳 224ページ /A5判 並製(ソフトカバー) サンパウロ 発行 ISBN978-4-8056-4825-4 /Cコード:C0016 中世のイタリア、アシジの修道院の沈黙の中に自らを閉じ込めた聖クララ。 本書は最新の研究成果をふまえつつも、 列聖に際して教皇の命によって書かれた『聖なるおとめクララの生涯』を、 その直接の資料である列聖調査記録と照らして読み直したものである。 この作業を通して浮かび上がってきたのは、 全く新しいクララの姿であった。 それは中世の枠を破る新しい自覚をもった女性像である。 日本語版への序文 序章 アシジのクララ──沈黙と記憶のはざまで 第一章 アシジのクララとは誰か? 第二章 記憶の形成──源泉史料 第三章 コルテジーア 第四章 回心 第五章 償い 第六章 貧しさ(清貧) 第七章 クララとフランシスコ──似ていて異なるふたり 第八章 「ダミアニテ」、「貧しき姉妹たち」、または「閉じこもった婦人たち」? 第九章 戦争と平和 第十章 病と死 第十一章 聖性 第十二章 レジェンダが語らないこと