子どもたちが毎日食べている季節ごとの給食(レシピ編)と、同園がこれまでに実践してきた食育活動(食育編)の2本仕立てで構成。「生きることは、とてもシンプルなこと。いのちが喜ぶことを選んでいけばいい」という同園の保育理念が、この1冊に凝縮されている。「感動して、胸が熱くなる」レシピ集。 レシピ編では、分つき米との相性が良い旬の野菜や魚を使った主菜や「4つ目の食事になる“おやつ”」の作り方などを紹介。「乳幼児を育てている保護者からの要望が多い」(同園)という手早く作る離乳食のレシピも収録した。 調理員さんたちがつぶやく「給食室より」では、いまさら聞けない食材の栄養や身体への効能などを解説している。 食育編では、みそ仕込みやたくあん漬け、棒パン焼きに取り組む子どもたちの様子を写真とともにルポ風にまとめ、創設者の西福江園長が、玄米和食で子どもたちを育てる理由やしっかり噛むことの大切さ、外遊びの意義、家庭での暮らしのあり方について語る。 「便利さはもろ刃の剣。あとで子どもにツケがくる」。私たちの生き方が問われている今こそ、西園長の言葉に耳を傾けたい。