1998-99年度,博多遺跡群調査でメダイと鋳型が出土,キリシタン時代の博多が重要な地点であったことを裏付ける大きな発見だった。── これまで考古学的手法を用いたキリシタン時代の調査研究は少なかったが,2000年ごろから関連遺跡の発掘調査と遺物の出土が相次ぎ,より精度の高い新解釈が可能に。 本書では,おもに筑前・筑後と,キリシタン文化が隆盛した豊後,島原・天草一揆の終焉の地となった肥前原城から出土した貴重な遺物・資料を紹介。キリシタン考古学調査研究の経緯をたどりつつ,最新資料とともに筑前・筑後のキリシタン時代の復元を試みる。【オールカラー/特別展図録】 目次 ご挨拶[西南学院大学博物館館長 伊藤慎二] 開催概要/謝辞/凡例 はじめに キリシタン時代を「見る」:キリシタン考古学の世界 Ⅰ キリスト教のおとずれ 大友義鎮と開教/キリシタン墓地の設置 【コラム】開発・祖霊・婿養子 残されたキリシタン墓地[ 臼杵市教育委員会文化・文化財課課長 神田高士] Ⅱ 筑前・筑後におけるキリスト教の伝播 筑前博多/筑前黒崎/筑前大野/筑前秋月/ 筑後久留米/筑前・筑後におけるキリシタンの衰退 Ⅲ 島原・天草一揆 受難へ 【コラム】 原城跡[南島原市教育委員会世界遺産推進室室長 松本慎二] 【コラム】千々石ミゲルと伊木力墓所[元長崎歴史文化博物館 大石一久]