ここに、現代の名説教師と称されるカンタラメッサ師の人気の秘密が明かされる。師は、故ヨハネ・パウロ2世によって、教皇公邸の説教師に任命された経歴の持ち主であり、二度の来日では、東京・大阪・長崎で聖職者や信徒の黙想指導をされたこともある。 本書は、「司祭年」に当たり、前教皇ベネディクト16世ご臨席の下でなされた師の黙想会の講話を訳したものである。神の言葉と教会の伝統によって司祭に託された務めなどが考察されているが、聖職者だけではなく、洗礼を受けた信徒すべてに向けられたものであり、信仰の核心を突く内容が、分かりやすい言葉で語られている。訳者の力量も推察される。 目次 日本の読者への序文 はじめに 第一講話 イエス・キリストの僕であり、友 第二講話 聖霊に仕える 第三講話 新しい契約の奉仕者たち 第四講話 わたしたちはキリスト・イエスこそ 第五講話 キリストはご自分を神にささげられた 第六講話 「わたしのもとに立ち返るのなら」 第七講話 マリア、司祭の母、司祭の模範 第八講話 わたしたちには、偉大な大祭司がおられます