ローマのイエズス会総本部出版情報局から発行された「Roma Ignatiana: in the footsteps of saint Ignatius」の翻訳本。イエズス会創立者イグナチオ・デ・ロヨラとその同志たち、また後継者たちゆかりの地を巡礼するために益となる歴史的情報を提供するガイドブックである。 本書を手にローマの町を散策するだけでなく、随所にちりばめられた当時の様子を表す図版とともに、イグナチオの時代の姿を今も保っているローマ歴史区域に思いを巡らすだけでも、イグナチオやザビエル、そして初期の会員たちが活動していた「時」を思い、イエズス会創立期の熱気と息づかいを感じることができるだろう。 上智大学文学部史学科の川村信三神父、同神学部の酒井陽介神父が、イグナチオ時代の教会の状況や現在の姿など、原書にはない情報を提供。また、できごとの時間的関連を把握するために役立つよう、年表も加えている。 ROMA IGNATIANA ローマにイグナチオの足跡を訪ねて 著 イエズス会総本部出版情報局 訳 佐久間 勤 A5判変形(210×120mm)並製 103頁 定価本体700円+税 ISBN978-4-88626-689-7 C0016 初版2022年3月4日発行