毎年、クリスマスになると、ドイツでは、 シュテルン・ジンゲンという古くからの行事があります。 それは、「ほしはうたう」といういみで、 イエスさま誕生のとき、東方からはるばるおがみにきた 三人の王さまのかっこうをして、三人の子どもが一組になり、 紙で作ったかんむりをかぶり、マントをはおって家々をめぐり、 クリスマスの歌をうたって、おかしをもらう習慣です。 今ではさらに、この行事では献金をねがって、 世界じゅうの、助けを求めている子どもたちにおくる援助金ともしています。 このおはなしは、聖書の中にある キリストさまたんじょうのところにのっています。 遠い東の国から、救い主のたんじょうを知らせるほしをみて、 おくりものを持ち、はるばるおがみに来た王さま、 たぶん占星術師(ほしうらないの学者)のおはなしです。 今も、クリスマスが近づくと、世界じゅうで たくさんの人が、この王さまたちにならい、 だれかにおくりものをしようと、じゅんびするのです。 そう、クリスマスは、劇や歌でたのしんだり、 プレゼントを待つだけの日ではなくて、 だれかに、心からの親切やおくりものをする日なのですね。 この本のこどもたちも、心からのおくりものを準備しました。 今、教皇さまも、難民の問題に深く心を寄せ、援助を呼びかけておられます。 わたしたち女子パウロ会としても この本の発行・普及は大切なミッションに思われます。 初版発行:2019年10月1日