アッシジのフランシスコからリジューのテレーズまで、現代に語りかける聖者の生のありようを活写。西欧近代の精神史を照射する視座。 著者 W. ニック 著 石井 良 訳 ジャンル 宗教 > キリスト教 出版年月日 2018/10/11 ISBN 9784393333655 Cコード 0016 判型・ページ数 4-6・544ページ 定価 5,060円(本体4,600円+税) 20世紀前半に始まる新たな聖者伝の道を拓いた名著。西欧近代の精神史を辿るうえでも本質的かつ重要な視点が展開されている。"中世キリスト教の象徴"アッシジのフランシスコ(13世紀)から"神的な微笑"リジューのテレーズ(19世紀)まで、11人の聖者の生のありようを活写。この聖者伝の根底には、近代西欧の「世俗化」状況、聖性を欠く人文主義化状況に対する切迫した危機意識があり、この危機意識には、当然ながら近代西欧文明批判が内包されている。