真理は“ヘブライ語”原典にある! ウルガータ聖書の翻訳者として不朽の名を残す教父ヒエロニュムス。 彼の翻訳理論の底流にあった「ヘブライ的真理」の思想とは何か。 新約における旧約引用から解き明かされる神学的聖書理解の核心! 欧米において、教父学そしてユダヤ学分野で発展してきたヒエロニュムス研究。本書は、海外の最新かつ豊富な議論を踏まえて展開される論考に、評伝と著作の紹介を加え、ヒエロニュムス自身の言葉であるウルガータ聖書序文の全訳(共訳・石川立)と註解を収録した、初の包括的研究書である。 ■目次より■ 序章 「ヘブライ的真理」とは何か 第Ⅰ部 ヒエロニュムスの世界 第1章 ヒエロニュムスの生涯と著作 第2章 教父学とユダヤ教科学の弁証法 第3章 ギリシア・ラテン聖書学の歴史 第Ⅱ部 ヒエロニュムスの思想 第1章 ギリシア語かヘブライ語か 第2章 新約聖書における旧約引用 第3章 ヘブライ人、使徒、キリスト 終章 結論と展望 第Ⅲ部 ヒエロニュムスの言葉 ウルガータ聖書序文(石川立と共訳)