キリスト教霊性思想の起源 すべての教会の共有財産である初期キリスト教の伝統は、ギリシア教父の貢献により形成された。彼らが模索した「神に向かう人間のあり方」は、キリスト教霊性として結実し、修道制、神秘思想、神化思想を生み出した。東方教会理解の鍵ともなるこれら信仰遺産の成立と発展を探究する好著! [目次] 第一部 キリスト教霊性思想の源泉 第一章 新約聖書および使徒教父における霊性 第二章 殉教と純潔の霊性 第二部 キリスト教神秘思想の源泉 第三章 聖書、プラトン、フィロンおよびクレメンスにおける神秘思想 第四章 オリゲネスの神秘思想 第三部 東方キリスト教修道制の成立 第五章 エジプトの修道運動の開始 第六章 『砂漠の師父の言葉』における修道精神 第四部 カッパドキア三教父の霊性 第七章 カエサレイアのバシレイオスとナジアンゾスのグレゴリオス 第八章 神秘思想の父ニュッサのグレゴリオス 第五部 東方修道神秘思想の成立 第九章 ポントスのエウアグリオス 第一〇章 「マカリオス文書集」 第六部 東方神化思想の成立 第一一章 神化論の思想的素材 第一二章 初代ギリシア教父の神化思想