プレモントレの伝統におけるグレゴリオ聖歌 ローマ典礼の豊かな伝統の周辺域には、 1120年に聖ノルベルトがプレモントレ(フランス)に創立した修道院の伝統がある。 ノルベルチヌ会(プレモントレ会ともいう)は 独自の典礼慣習や典礼書を備えていただけでなく、 個人で歌うグレゴリオ聖歌の整備も行った。 プレモントレのカントゥス・プラチヌス(単旋律聖歌)の起源は とりわけ北フランス(ガリア典礼様式)と北東ドイツの音楽伝統の中にあり、 ロートリンゲン・ラインランド地方の聖歌や シトー会の典礼の影響がその上に加わっている。 プレモントレのグレゴリオ聖歌は 一般に世界的に知られているグレゴリオ聖歌と 旋律的に近いものがあるが、 同時に多種多様な特徴を有していることも明らかである。 今日まで、このグレゴリオ聖歌の伝統は 多数のノルベルチヌ会修道院において保持されてきた。 この作品は諸聖人と主の降誕の晩の祈りを収録。 ──ベルギーのノルベルチヌ会(プレモントレ会)アヴェルボーデ修道院聖歌隊によるグレゴリオ聖歌。