日本とユダヤ その友好の歴史 ベン・アミー・シロニー、河合一充 〔共著〕 日本とユダヤは民族の危機に助け合った、美しい友好の歴史を持つ。 ナチスドイツの迫害からユダヤ難民を救ったのは、杉原千畝ばかりでない。樋口季一郎、小辻節三ほか、シオニズムを声援した戦前の日本政府、キリスト者の内村鑑三、中田重治の存在をここに明らかにする。 激動の歴史の陰の知られざるエピソードをユダヤ人は決して忘れない。 ――目次―― まえがき Ⅰ 日本を助けたユダヤ人 ベン・アミー・シロニー 1章 日露戦争とユダヤ人 2章 「日露戦争と二十世紀」シンポジウムの意義 ――もっと研究され、もっと記憶されるべきだ 3章 誤解だらけ、日本人のイスラエル理解 ――シロニー教授と滝川義人氏に聞く 4章 日本とユダヤの興味深い接点 Ⅱ ユダヤ難民を助けた日本人 河合一充 5章 杉原千畝のビザの謎 6章 樋口季一郎とオトポール事件 ――ユダヤ難民を初めて救った日本人 7章 ユダヤ難民を助けた日本人たち ――JTBの果たした役割 8章 ユダヤ教徒となった、ユダヤ人の恩人 ――小辻節三(一八九九~一九七三)の生涯 Ⅲ ユダヤ民族への日本の反応 河合一充 9章 シオニズム運動と日本(上) ――戦前の日本政府はシオニズムを支持した 10章 シオニズム運動と日本(下) ――キリスト教界はどう反応したか 11章 日ユ同祖論はどのように生まれたか [付記]戦前にユダヤを理解した思想家 満川亀太郎 クリストファー・W・A・スピルマン記 日本とユダヤ関係史年表