著者・編者 八木 誠一 判型 新書 ページ数 232ページ 定価(税込) 1,100円 ISBNコード 978-4-389-42063-5 発売日 2015/9/10 パウロは原始キリスト教史上最初で最大の神学者・伝道者であった。パウロの著作は新約聖書の約2割を占め,後代への影響も大きく,パウロを除外してキリスト教を語ることはできないほどである。パウロは十字架につけられて死に,復活したイエス・キリストへの信仰を求める。パウロの宣教と神学は,歴史的な意味は大きくても,現代の私たちにはなじみがたい。しかしその外殻を破ってみれば,パウロは私たちにのっぴきならぬ問いを突きつけているのだ。 目次(内容と構成) はじめに Ⅰ パウロの生涯 生まれと育ち キリスト教迫害 回心 第一回伝道旅行と使徒会議 第二回伝道旅行 第三回伝道旅行 ローマへ Ⅱ パウロ神学の基礎概念 パウロの問いかけ 超越者 エゴイズム 律法 福音 信仰による義認 Ⅲ パウロ神学の構造と中心問題 律法主義(倫理)から宗教へ 律法主義の本質と克服 キリストと人間 「キリストのからだ」としての教会 パウロ神学の二重構造