小説「わたしの聖書」 ──イェシューとはこんな男だった 山浦玄嗣 ナツェラットの男 2013年7月24日刊行 四六判・322頁 本体価格2300円 ISBN978-4-906791-17-0 C0093 ■ 立ちのぼる大地の匂いと人の息づかいの中に、新しい色彩をもって福音書の物語がよみがえった。 ■ 泣き、笑い、怒り……磊落にして繊細、男の色気を発散するイェシュー、粗忽者の岩男ケファ、威厳あるミグダルのミリアム、都会人ユダ──見事に描き分けられた群像が、イェシュー物語をダイナミックな活劇に変えた。 ■ ユダは裏切ってすらいない。病者・被差別者たちが巣くう穢れ谷に生きて、復活のイェシューと出会い、展開していく原始教団を裏側から支えたのだ。人間のドラマに浮かび上がる、ぎりぎりの〈信〉の姿。 目次 【目次】 飼い葉桶 村わらべ イェリコの宿屋 ある序章 ナイムの村はずれ カナの結婚式 しつこい女 七匹の悪霊 故郷 ある雨の日 井戸のほとり 鬼千匹 テュロスにて 木の上の男 水がめを運ぶ男 穢れ谷 鶏鳴 テオーム 無能な男 満月の夜