ゴッホと〈聖なるもの〉 正田倫顕 本体価格:3,000円(10%税込定価: 3,300円) サイズ:A5判 ISBN:978-4-400-82802-0 C3012 発行年月:2017/05/25 俊英の力作 見る者の魂を震わさずにはおかないゴッホの作品。その核にある宗教性の内実=作品がはらむ〈聖なるもの〉の秘密、またゴッホとキリスト教および教会との関係を、書簡と作品の徹底的な分析を通して明らかにした俊英の力作。オールカラー38頁の口絵。 推薦 月本昭男氏(立教大学名誉教授・上智大学教授) ゴッホの《種まく人》には黄色い「太陽」が描き込まれている。《ラザロの復活》からはイエスの姿が消え、そこには同じ「太陽」が輝く。ゴッホの絵がもつこうした謎に挑む著者は、「太陽」をイエス・キリストに置き換えるような単純な解釈を退け、ゴッホ自身も気づいていなかったかもしれない、芸術そのものに織り込まれた深い宗教性をそこに洞察する。 【目次より】 第一章 キリスト教との関わり 第一節 生い立ちおよび精神的軌跡 第二節 娼婦にイエスを見る 第三節 真のイエス理解 第四節 宗教史的・文化史的背景 第五節 《開かれた聖書のある静物》──分身 第六節 教会への愛着と嫌悪 第二章 ゴッホの「イエス」 第一節 報われぬ生涯 第二節 ゴッホの職業 イエスの職業 第三節 不幸な生涯の先に見ていたもの 第四節 ゴッホにとってのイエス 第五節 自画像といのち 第六節 《善きサマリア人》──両極の融合 第三章 ゴッホの「太陽」 第一節 《種まく人》の太陽──記号性からの逸脱 第二節 《種まく人》と《刈り入れる人》──生と死 第三節 《囲まれた麦畑と日の出》と遠近法 第四節 《精神病院の庭》──万物の融合 第五節 《ラザロの復活》とゴッホの実存




